貧困問題は一夜にして解決できず
正直、貧困というワードをブログに書くことはとても触りづらい案件です。
調べも足りないし、専門性があるわけでもない。それでもこの2年間貧困問題に
取り組もうとやってきた私なりの一つの問題があります。
それは、貧困問題というのはサイクルのように貧困層が新たな貧困層を作り上げていくという現実。
解決するには1年、2年では足りない。問題の一部を知ることができたぐらい。
表面的な支援をしているところはたくさんある。それも必要だと感じます。
それを行いながらも内側、つまり貧困の根本を少しづつ修正していくところから、貧困問題は解決していくのではないだろうかと感じています。
貧困問題といっても、一つではありません。何パターンかあります。
- 経済的:食べ物や着る者に困っていたりする。
- 他者との関わり:親や友達との関係が少ない、もしくはない。
- 情報:インターネットで情報を得ることがきない。支援情報とかが手に入らない環境にいる。
上記などの問題が複雑に絡み合っている状況から貧困問題というのはなかなか解決できないのだと考えます。
私が以前住んでいた国は所得が一か月120ドルでみんな生活しているような国でした。
それでも、みんなが同じ生活基準なので、お金はいつもやりくり大変でしたが、それでも生活できますし、なかには大学をでて海外で働くものもいました。
お金がなくても、学校へ通い、語学を学び、専門学校へ通い、その小さなやりくりのなかで、笑って生活していました。
支援している団体もたくさんありましたので、無料で学べて、無料のご飯も探せばあります。
働くことも仕事を選ばなければたくさんありました。
なので、自分次第、自分の人生を自分で変えることができる。みんな頑張っていました。
貧困格差がひどいところだったので、高級車が走っている横を裸のこどもと洋服を着ている親が路上でご飯を食べている。そんな風景が日常。
そういう状況が経済的な貧困にあたるのだと考えます。
私たち沖縄が抱えているのは、2.親や友達との関係が少ない、もしくはない。
に繋がる貧困が大きいと感じます。なので、継続的な支援が必要になってくるのだと思います。
沖縄では、食料支援もたくさんのところが取り組んでいますし、学習支援も行っています。
洋服も無料でもらえる所もありますし、新品などにこだわらなければいろんな物資もいただくことができます。
しかし、他者との関わり、親が子供に対する育児放棄や虐待などの連鎖は断ち切ることが難しく、それが今日の社会問題に繋がっていると感じます。
親が虐待する、家にいないなど、そういう環境下にある子どもが成長したら、子どもも家には帰らなくなります。
結果、たまり場に頻繁に顔を出すようになり、そこで同じ境遇の人たちと繋がって、生活していく。
その中で若くして妊娠し、出産。そして、ママもパパもまだ経済的、精神的に安定していないので、離婚。シングルマザーは子育てをしながら、働く。
そうなると経済的に苦しい、子どもに関わっている時間が短い。
すると、かつて自分が置かれていた状況や環境と同じことを、自分の子どもにしてしまう。
負のサイクルが産まれる。
ただ、一つ言いたいのが全ての親や子どもがそうなると言っているわけではないということ。
頑張って、働いて、起業してすごく成功している人もかつて親から虐待を受けていたと言われたこともありますし、働いているシングルマザーの中でも成功している方もたくさんいるということ。
3.情報は経済的、精神的なゆとりがある人、ない人関係なく、でてくる貧困問題だと考えます。このコロナ禍で支援情報を受け取れる、情報をうまく活用できない人が受けれる支援が大きく変わりました。定額給付金も申請のやり方がうまくいかない、やり方がわからない。申請しても不備があり、受け取れない、書類を直したのにどこに申請してよいのかわからないなど。
経済的に安定している人も詐欺にひっかかったりと思わぬところで資産をなくしたり、する方もいます。
これからの情報社会で自分の欲しい情報がどこにあるのか、正しい情報なのか、だれが発信している情報なのか、など。
貧困問題で取り上げた上の1.2.の該当者も3.情報を受け取るアンテナが狭く、低く。声も出せない。結果支援情報を受け取れない、探すことができないという連鎖があります。
支援を受けている方々は比較的情報を得ることが上手な方が多く、経済的にも精神的にもまだ安定している方が多いように感じます。
この3.情報を知らずに声も出すことができずに苦しんでいる。民間も行政も支援サービスやセーフティーネットがあるのですが、活用できない。知らない。
支援側もその活用できない。知らない。方々をなんとか見つけたい。と思いながらも探すことができないことが課題になっています。
そして、私の体験から貧困層ほど、サービスや支援を受けることに抵抗を感じている方が多い。
支援やサービスを受けなくても大丈夫だから、もっと苦しい人がいるから、その人たちにあげてくださいと言われた時、貧困問題を解決するためには支援をする側、受け取る側両方の意識の変化が必要だと感じました。
さらに、支援を受け取ることが恥ずかしいと感じている人も少なくない。まわりから、あの人支援受けているよかわいそうだと見られることが一番つらい。そうみられることがつらいので、支援を断る。そういう人もいるかもしれません。
なので、支援をする側の人も私たちがやっていることが正しいのに、なぜ支援を受け取る人たちが断るのか、来ないのか。
受け取る側にとって受けれるものは全部受けようと思えるような環境作り、などが必要になってくるのだと思います。
支援を受ける側も、まずは自分が受けて、成長して、例えば成功し、自分が支援する側にまわることができる。
そういうサイクルを作れるようになれれば。
私はまだ取り組み始めたばかりで、これまで一生懸命に貧困問題に取り組んでいる先輩方からすれば、このブログを読んで言いたいことや勉強不足だと思うことがあると思います。
私も少しづつですが、前に進んでいきます。よろしくお願いします。
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