那覇で車を走らせていると、何度も前を通っていたはずなのに、ちゃんと足を止めたことがない場所って意外とある。
今回の【沖縄ホテル】も、我が家にとってそんな場所でした。道路沿いは何度も見てきたのに、その先にどんな空間が広がっているのかは知らないまま。そんな老舗ホテルへ、今回は家族で“お風呂の時間”を楽しみに行ってきました。
門をくぐった瞬間、街の空気が少しやわらぐ感じがしました。
沖縄ホテルは昭和16年創業、沖縄初の観光ホテルとして始まった歴史あるホテルだそうで、建物の奥に進むだけで、少しだけ旅気分になれるのが不思議でした。

館内に入ると、ロビーには沖縄らしい展示が並んでいて、子どもたちも大人も思わず足を止めたくなる空間。
華やかな衣装や壺、飾りつけがあって、ただ移動するだけの場所じゃなく、ちゃんと“見て楽しめる”のがうれしいところでした。私たち夫婦は、こういう展示や写真を見ながらゆっくり過ごせたのもよかったし、子どもたちにとっても「お風呂に行く前からちょっと楽しい」時間になっていた気がします。

さらに印象的だったのが、館内にあった三線ロボット。
沖縄らしい装いをしたロボットが三線を抱えていて、こういう遊び心のある展示は子どもたちにもわかりやすくていい。家族で出かけるときって、目的地そのもの以上に、こういう小さな“ひっかかり”が思い出に残ったりするんですよね。親としてはお風呂でゆっくりしたい気持ちがありつつ、子どもたちが退屈しにくい空間なのはやっぱりありがたいです。

そして、この日のいちばんの目的だったお風呂へ。
暖簾をくぐるだけでちょっと気分が切り替わって、ホテルの中にこういう落ち着いた浴場があるのはやっぱりうれしい。タイミングがよかったのか、この日はほとんど人の気配がなく、家族でとても静かな時間を過ごせました。にぎやかな毎日の中で、何も急がず、何も考えすぎず、ただお湯につかってぼーっとする時間って、それだけで十分に贅沢です。
我が家にとって特によかったのは、“家族でそれぞれの過ごし方ができる”ところでした。
子どもたちは遊べるスペースに目を輝かせて、私たち夫婦はロビーの展示や館内の空気を楽しみながら過ごす。みんなが同じことをしていなくても、同じ場所で気持ちよく過ごせるのは、家族のお出かけ先としてかなり大事なポイントだと思います。ホテルそのものも、ファミリーやグループ向けの和室、小さな子ども連れを意識した備品など、家族での利用を意識したつくりがあるそうで、そういう土台があるからこその安心感なのかもしれません。
遠くへ旅行に行くのももちろん好きだけれど、家族で無理なく動ける距離の中に、こんなふうに心がゆるむ場所があると知れるだけで、休日の選択肢がひとつ増える。しかも老舗ホテルならではの落ち着きがあって、お風呂の時間までしっかり整うとなれば、また行きたくなる理由は十分でした。
もし「家族でちょっと気分を変えたい」「遠出は難しいけれど、いつもと違う時間を過ごしたい」と思ったときには、【沖縄ホテル】はかなりいい候補だと思います。
歴史のあるホテルの空気に触れながら、館内を少し見て回って、ゆっくりお風呂に入る。派手さはないけれど、そのぶんじんわり満たされる。そんな夕方を過ごせる場所でした。
施設情報
沖縄ホテル
〒902-0066 沖縄県那覇市大道35
電話:098-884-3191
ゆいレール安里駅から徒歩約7分、国際通りまで徒歩約10分。沖縄初の観光ホテルとして始まった歴史あるホテルです。
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